「あのさあ」
誠が言う。オレは黙ってその続きの言葉を促す。
「クリスマスってさ。結局何なのさ?」
あまりと言えばあまりな質問にオレは思わず本を閉じた。
「お…前なぁ……。イエス・キリスト生誕の日。キリスト教徒にとって大事な祭りだろ」
溜息を吐いて説明してやる。
「じゃあ何で卓巳は祝わないんだよ?」
「オレはキリスト教徒じゃないから」
大体、他人と会話する事自体好きじゃない。それが何故コイツと付き合ってるのか、今でも不思議なんだけど。
「なあなあ。じゃあオレと一緒に『パーティー』やろう?……駄目か?」
子供っぽい願い抱けども、そう言われて無視できるほどオレは冷たくないつもりだ。
「……ま、今日も父さんと母さん遅いはずだし。友達も呼んでやるか?」
まあたまには良いだろう。そう思ったのが運の尽きだった。
オレが呼んだのは昔からの悪友『卯月大介』と『水無月誠』。オレ達は三人揃って同じ高校へ進んでいた。
いや、しかし。突然呼んだのにすぐに来れるって事はそうとう暇だったんだろうな?やはし。
「珍しいな。お前から呼び出すなんてさ」
「ほら。今日はクリスマスだし。たまにはいいじゃん?」
ふざけて舌を出す。
「珍しすぎて雪ふるって。あ、クリスマスだからそれでもいっか」
誠の言葉に三人で顔を見合わせ、笑う。
「ま、三人揃って女っ気ないって事で。男三人淋しくクリスマスパーティーやりまひょか?」
おどけて言う大介。オレ達はまた笑った。
まあ、たまにはこんな日もいいか。クリスマスなんだし。
《後書き》
短編です。どうにもクリスマスって言うハッピーな出来事は小説にしにくいと思ったり。
綺麗にまとめようと思うとまとまりきらないので好きな事書いてみました(プレゼントか?それは
Marry Xmas!!
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ノベルふれんど様主催のクリスマスプレゼント交換企画で、黒陽月夜さまに頂きました〜。
短いのにこんなきちんと文章に出来るっていうのはすごいです。
素朴な感じがでててよかったですっ!!!
どうもありがとうございました。